2007年10月09日
川俣晶の縁側ソフトウェアりすと亭開発日誌 total 3169 count

りすと亭V5開発ステータス・メールによるメッセージ書き込みを終えるべきもう1つの理由

Written By: 川俣 晶連絡先

 りすと亭は完全に電子メールメッセージ(RFC2822 & MIME)に特化した構造であるため、これにデータ型を拡張する方法に四苦八苦している訳ですが、そこで1つだけ補足。

 りすと亭V5は、電子メールによるメッセージ書き込みをサポートしないPOPレス運用を可能とします。その理由は既に説明しました。しかし、その他にもう1つの理由があることに気付きました。

近年流行る「悪癖」 §

 最近の電子メールには全文引用が珍しくありません。

 返信に返信が重ねられると、過去のメールのやり取りが全て電子メール本文内に引用として残ります。その結果として、メールのやり取りが続くとメッセージ本文が肥大化していきます。

 そのような行為を行う理由は存在します。

 しかし、コミュニティシステムであるメーリングリストのようなシステム上でそれを行うと、大きな問題が発生します。システム上には同一の文章を何重にも保存する必要が生じ、過去ログを順番に読む読者は同じ文章を繰り返し見せられます。下手をすれば、過去メールの複製の海に漂う僅かな本文を探して読むことになりかねません。

 このようなある種の「悪癖」を断ち切るためにも、POPレス運用は効果がある可能性が考えられます。

 ちなみに、過去のメッセージを素早く見る方法は別途用意する予定です。